キハ40研究会
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 国鉄時代に全国で総数888両が投入され、民営化後もJR旅客鉄道会社6社すべてに在籍し、今もって約7割もの車両の活躍が続いている一般型気動車が「キハ40系列」です。登場時の様々な事情から、「重くて遅い」という低評価を受けやすい車種ではありましたが、逆に丈夫な車体構造が長期にわたって使われ続けることにもなりました。
 現在もこのキハ40系列が、風光明媚なロケーションと全国のJR非電化ローカル線をイメージさせる車両としてメディア的に利用されることも多く、「青春18きっぷ」や「行くぜ、東北」のPRポスターでは頻繁に起用されています。
 しかし、このように今でも全国的な活躍があり、地域ごとに細かな形態差が生じて趣味性が高まった一方で、機関車や特急型車両などと比べ、いたって地味な存在であることから、とりわけ国鉄型車両の中でも採り上げられる機会や資料、情報が少ないのもこの系列であり、何らかの形でまとめておくためにこのブログを開設してみました。
 今あなたが乗られたり撮影された車両が、他のキハ40系とどこがどのように改造されたのか、どこに着目すべきかを、このブログを通して確認していただければと思います。

 このブログでは、2014年以降も活躍している車両を中心に、できるかぎりそれら一両ずつを地道に紹介していこうという意気込みで始めましたが、すでにJR東海では全車が引退したほか、JR北海道が老朽・余剰車両から廃車を開始、JR東日本やJR四国でも着々と世代交代を進めています。そしてなにより、加齢とともに管理者自身の気力と体力の維持もままならなくなりつつあることから、残念ながらすべてを網羅することは困難になってしまうものと思われますが、最後の全国統一形式による国鉄型車両を無理のない範囲で少しずつ記録にとどめていきたいと考えております。

《2015年以降にキハ40系列の置換えが決定または予想されている路線》
太多線(2015年3月13日限り)・・・・撤退済
石巻線・陸羽東線(2015年5月29日限り)・・・・撤退済
高山本線(2015年6月30日限り)・・・・撤退済
紀勢本線・参宮線(2016年3月25日限り)・・・・撤退済
予讃線(2016年3月25日限り・観光車両を除く)・・・・撤退済
筑豊本線(若松線)(2017年3月3日限り)・・・・撤退済
IGRいわて銀河鉄道線(2017年3月3日限り)・・・・撤退済
烏山線(2017年3月3日限り)・・・・撤退済
八戸線・青い森鉄道線(2018年3月16日限り・観光車両を除く)・・・・撤退済
徳島線(2018年3月16日限り)・・・・撤退済
羽越本線・磐越西線(2019年度以降)
五能線・津軽線(2020年度以降)

《路線の廃止方針によりキハ40系列の撤退が予想されている路線》
札沼線(石狩当別〜新十津川)
石勝線(新夕張〜夕張)
根室本線(富良野〜新得)
日高本線(鵡川〜様似)

《災害等により長期不通のためキハ40系列の運転を見合わせている区間》
根室本線(東鹿越〜新得)
日高本線(鵡川〜様似)
只見線(会津川口〜只見)
姫新線(津山〜新見)
因美線(用瀬〜那岐)
津山線(野々口〜玉柏)
芸備線(三次〜広島)
岩徳線・山陽本線(岩国〜櫛ケ浜〜徳山)
山陰本線(益田〜東萩)
筑肥線(山本〜伊万里)
日田彦山線・久大本線(添田〜夜明〜日田)
豊肥本線(肥後大津〜豊後竹田)
肥薩線(八代〜吉松)

《車両の掲載順序》
 基本的に各ページでは車番の若い順番から掲載していますが、そのつど訪問時に撮影できたものをUPしている都合上、結果的に全体的な順序は前後していますので、特定した車番をご覧になるときは当ブログ内の検索機能をご利用ください。
 また、配置両数が多く運用範囲の広い区所については、すべての車両の捕捉が難しいため、そのうちの特に特徴的な仕様を持つ車両を優先的に追跡することといたします。

《記載データについて》
 このブログでは、撮影した車両ごとに最下欄の文献を参考にまとめましたが、それらの資料では網羅されていない情報が多数あったほか、文献により記載事項が曖昧だったり、事実誤認と思われる情報も多く、実際の現地調査により確認できた情報を記載しております。従って、各参考文献とは異なるデータも存在しますことをご留意ください。
◆JR西日本車の搭載機関・変速機について
→2004年以降、搭載機関を「SA6D125-H-1A」形から、排ガス対策を強化した改良型の「SA6D125HE-1」形へ逐次交換(改造履歴等には反映されないようです)を行っている模様で、機関銘板をできる限り現車にて確認中ですが、今までのところ、一部の鉄道誌やウィキペディアで表記されているような「SA6D125H-1」や「SA6D125H-1H」という機関銘板には巡り合ったことがありません。恐らくすべて「HE-1」形への更新が完了しているものと考えられます。
 なお、当ブログでは一部車両において搭載機関の製造年月・機関番号を表記しているものがあり、これはそのつど撮影時に確認できたものを示していますが、エンジンは検査時に、入場期間短縮のため、あらかじめ整備済みのものに交換されることがあるため、後に機関番号が変更となっている場合があります。
 なお、変速機形式についても一部関係者の方からご提供いただいた資料に基づいて表記しています。
◆JR九州車の搭載機関・冷房装置について
→キハ40/47形の8000/9000番台車のうち、初期(2004年度以前)に機関換装された車両では「SA6D125-H-1A」形が搭載されていましたが、JR西日本車と同様に近年は「SA6D125HE-1」形へ交換(整備循環の関係で逆の搭載例もあり)されているものが確認されており、変更が確認されたものからデータも更新いたします。
→冷房装置については、文献上では「AU600K」と表記されるものが多いですが、それ以外に「AU613K」など複数存在する模様です。ただし、現場ではこれらの形式名で呼称されているかどうかは不明です。
また、冷房強化改造車に追加搭載されている直結冷房装置についてはデータ不詳のため形式非掲載です。
◆DMF15HSA(原形機関)搭載車について
→原形機関である「DMF15HSA」の国鉄時代の諸元では定格出力を「220PS/1600rpm」と公表していますが、JR九州では「240PS/2000rpm」となっている資料が存在しており、他社においても変更されている可能性があります。
 また、同エンジンには新潟鐵工所製、ダイハツディーゼル製、神鋼造機製がありますが、いずれも国鉄制式エンジンとして共通設計であり、銘板は確認できない位置にあるため、製造メーカーの表記はいたしません。
◆落成時に取り付けられていた通票保護板等は後に撤去されたり、存置されているものが混在していますが、現状では機能する部品ではなく、外観写真から判別可能であるため、仕様表記としては割愛いたしました。
◆掲載する各車の仕様等については、ブログの各ページをUPした日から数日前程度の状態を表示していますが、その後に何らかの仕様変更があった場合にはそのつど【その後の変更点】として追記しています。さらに新たに外観や変更点等の画像が撮影できた場合は、そのつど追加または差替え更新し、その更新日を各車のデータ末尾に表記します(各記事を最初にアップした日が古い日付であっても記載事項は随時更新し、できる限り最新データとなるように心がけております)。

《各社の延命工事車両について》 ※基本的に共通事項となるため、各車ごとの仕様項目としては下記にまとめ、各ページの仕様表示では省略しています。
◆JR北海道(700番台→1700番台化)
走行用機関・変速機の換装、ヘッドライトのハロゲン化、床敷物張替、ワンマン機器更新、扇風機撤去→クールファン取付、屋根上水タンク撤去(未施工車のみ)等
◆JR東日本
走行用機関の換装(一部未換装)、機関直結式冷房装置取付(一部未施工)、扇風機撤去、客室内化粧板張替、床敷物張替、荷物棚交換(一部)、帽子掛交換(一部)、車椅子対応等 ※配置区や更新時期により改造内容に差異あり
◆JR西日本
側面窓取替、戸袋窓廃止(キハ47のみ)、客室内化粧板張替、床敷物張替、冷房装置の機関直結化(一部初期更新車を除く)は、屋根上通風器全撤去、半自動ドアの電気式化とドアボタン設置等
◆JR九州
走行用機関の換装、戸袋窓の内バメ化、屋根上水タンク撤去、便所窓廃止等 ※最近の機関換装車は延命工事未施工(水タンク撤去のみ)

《車両の向きについて》
気動車は使用状況により適宜方向転換を行う区所があり、ブログ掲載後に車両の向きが変わることがあります。よって、同一車番であっても撮影時期の違いによっては、貫通幌やジャンパ線の有無等に変化が生じる場合があります。

《座席仕様表記について》
◆「セミクロスシート」・・・・・クロスシートとロングシートが混在する座席配置のうち、クロスシート部分の座席数の割合が過半数を占めるものを示します。登場時のまま座席配置に変更がないものを「原形配置」、その後変更がなされたものについては各車ごとに配置パターンを表記します。
◆「セミロングシート」・・・・・クロスシートとロングシートが混在する座席配置のうち、ロングシート部分の座席数の割合が過半数を占めるものを示しますが、すべて登場後の改造であり、各車ごとに配置例が異なるため、配置パターンも併記してあります。
このブログ独自の表記方法です。
◆「ロングシート」・・・・・・車内すべての座席がロングシートになっているものを示します。全車登場後の改造で、座面形状等に各車ごとの差異があり、それぞれ画像にてご参照ください。
◆観光列車等、特殊な内装の車両に関してはそれぞれの座席配置を表示するとともに、画像にてご確認をお願いいたします。

《車内画像について》
 キハ40系列は、各社・地域ごとの車体色の違いも見所のひとつですが、車内の座席配置やトイレ等の改造箇所の多さも特徴となっており、これらをできる限り収録していきたいと考えておりますが、同じ仕様の車両が複数存在する場合は、一部撮影を割愛させていただく場合があります。
 できる限り乗客等が映り込まないよう、利用者の少ない区間や起終点で撮影する等注意しておりますが、やむを得ず写り込んだ場合でも、画像は加工するなどプライバシーの保護には留意しております。

《運用線区の表示について》
 原則として現存する車両については最新の営業運用区間(一日一回程度の運用区間も含む)を表示しますが、区所によっては運用区間を組分けしているところもあるため、必ずしも表示線区のすべてで運用されない場合もあります。
 また、定期運用としては運転されないものの、検査時の代走(キハ47/48形や他形式が所定の運用にキハ40形を充当される場合等)などで走行する可能性が高い区間・路線については( )にて表示しますが、短期間の貸出や臨時運用、極めて頻度の低い代走運用については除外しています。
 掲載後、その区所において転属や廃車となった場合には、最終的に運用されていた区間を表示したうえで抹線にて消去し、転属日や廃車日を追記します。

《その他》
◆当ブログはすべて管理者一個人の独断による趣味活動です(キハ40研究会は個人のハンドルネームです)。サークルやSNS等には参加しておらず、鉄道関連(この車両に関しては特に・・・)での交友関係も特に持ち合わせておりません。あくまでもコソコソと行っている一個人の趣味です。よって記述内容について助言や検証を得る機会がないため、信用性・正確性については保証しておらず、これによって生じた人的・経済的などあらゆる損害について、管理者は一切の責任は負いかねます。あくまでも参考情報としてご覧いただき、検証は各自で行ってください。また商用的に情報を利用される場合には充分な検証と確認を行ってください。
※過去に商業誌にて当ブログのURLが掲載された事例があるようですが、当管理者としては一切関与しておらず、執筆活動も行っておりません。
◆当ブログの活動は各鉄道企業・団体等には一切関係なく、内容に対する現業機関への問い合わせなどは業務に支障をきたす恐れもあるため、一切なさらぬようお願いいたします。
◆当ブログはパソコン閲覧向けに作成しているため、スマートフォン等でご覧になった場合は写真説明などが一部ズレて表示されますのでご了承ください。
◆実車の外観写真等は、現地で瞬時に撮影できるようコンデジで撮影しております。できる限り効率よく多くの車両を紹介していくことを主旨としており、特に画質などを追求したものではありませんが、同一車番の車両を複数回撮影する機会があり、より良い条件下で撮影できたものがあった時には、その画像に入れ替えることがあります。
◆掲載している画像はすべて管理者が撮影したものです。無断転載や使用はご遠慮ください。
◆当ブログではコメントやトラックバックは受け付けておりません。
◆記述内容について誤り等を発見した場合は、正しい情報が得られた段階で適宜変更させていただきます。
◆このブログの情報補完、連携を模索してTwitter等のSNS活用を一時的に試みましたが、前述の通り、現在は当形式の調査活動時以外は、通勤時を含め日常的に鉄道と接する機会が著しく少なくなっており、特に広く発信すべき情報も持ち合わせていないため、現在は公私ともに一切の利用を行っておりません。
◆当ブログは無料ブログを使用しており、容量には制限があります。もしその限度に到達してしまった場合には以後の更新を終了させていただく場合がありますので、何卒ご了承ください。
◆当ブログは諸事情により予告なく公開を中止する場合があります。

《管理者について》
◆生まれは世は完全な国鉄時代、少年期はブルトレブーム真っ只中に当たる世代ですが、当時から花形車両にはあまり関心がなく、特急型よりも通勤型や近郊型、機関車よりも貨車、ヘロヘロの引込線探索など、あまり大衆性の無い分野にばかりに興味を持つ性分で、いまだに「さよならフィーバー」のような場面には一度も足を運んだことがなく、イベントにもほとんど顔を出したことはありません(鉄道趣味のカテゴリーとして見ると、乗り鉄、車両鉄、資料鉄の範疇かと思います)。
 たまたま生まれ育った地域に大きな車両基地や貨物駅があり、鉄道に興味を持ったのはかなり早い時期からですが、親から聞くと、鉄道以前にクルマから乗り物趣味に目覚めていたらしく、今もって趣味は兼業、むしろ年々追うべきものが消えゆくなかで鉄道からマイカー趣味に再びウエイトが移りつつあり、モータリゼーションという、この気動車たちが置かれた地方鉄道の厳しい現状も充分理解しながら活動しています。
 国鉄の民営化から30年を迎え、車両の世代交代も進みましたが、残念ながらJR世代車両の興味や関心度はそれほど高まることもなく、私個人の場合、この「キハ40系列」が最後の鉄道研究テーマということになりそうです。
◆今や鉄道の他のジャンルやカテゴリーには一切関知せず、当系列を記録し続けることを専門としています(←今もって全国的に対象が散らばっており、現在の居住地からはすべて遠隔地となるため、これらを追うだけでも時間的、行動力ともに手一杯です・・・・・)。
 出来る限りコンプリートを目指していきますが、一応所帯持ちという立場上、趣味活動時以外は仕事と家族サービスがほとんどの生活をしており、それらとのスケジュールを調整しながら年に数回程度の活動に留めております。そのため長期間更新しない場合もありますので、気長にお付き合いいただければ幸いです。
◆それ以外の趣味としては、マイカーで出かけたり、キハ40を追うかたわら沿線各地の名産品や土産物を探し求めることで、いつもそれらの土産物を大量に買い込むため、出発時の荷物は最小限にというのが鉄則で、それゆえポケットに収まるコンデジが私の活動では重要な意味を持っています。

【参考文献】
※基礎的な情報は下記各文献を参考にしながらスタートしましたが、各誌の内容が実情と異なっていたり、その後の変化がフォローできていないことなど、活動の中で発見した事象がいくつかございます。したがって、当ブログでの記載事項が下記文献の記述と異なっていたとしても、実際に確認してきた情報を優先します(どの情報を信頼されるかはご覧いただいている方々の判断にお任せします)。

交友社刊 月刊 鉄道ファン 2004年12月号 特別企画:キハ40系一族
交友社刊 月刊 鉄道ファン 2011年1月号 特集:キハ40系一族
電気車研究会刊 月刊 鉄道ピクトリアル 1993年2月号 特集:キハ40・47・48形
電気車研究会刊 月刊 鉄道ピクトリアル 2008年7月号 特集:キハ40系()
電気車研究会刊 月刊 鉄道ピクトリアル 2008年8月号 特集:キハ40系()
電気車研究会刊 月刊 鉄道ピクトリアル 2010年11月号 特集:只見線
電気車研究会刊 月刊 鉄道ピクトリアル臨時増刊 新車年鑑 各号
鉄道ジャーナル社刊 月刊 鉄道ジャーナル 2014年12月号 特集:新旧ディーゼル競演
交通新聞社刊 DCダイヤ情報21 21世紀を駆動するJRのディーゼルカー
交通新聞社刊 JR気動車客車編成表 各号
交通新聞社刊 普通列車編成両数表 各号
JTBパブリッシング刊 JTBキャンブックス キハ47物語
判佝納甸 懐かしのローカル線 キハ ヨンマル

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